小論文の英語の書き方・原稿用紙のマス目ルールと減点例を解説
この記事のポイント
小論文の英語の書き方は、日本語に英語を交える場合と英語そのもので書く場合で異なる。原稿用紙では大文字1マス1字、小文字1マス2字が基本で、略語や数字の扱い、序論本論結論の構成を押さえれば減点を避けられる。
「小論文に英語を書くとき、原稿用紙のマス目にどう入れればよいのか分からないし、そもそも自分の小論文は日本語に英語を交えるのか英語そのもので書くのか、どちらのルールで書き方を考えればいいのか迷っています」
こうした疑問に答えます。
本記事の内容
- 原稿用紙での英単語とアルファベットの書き方
- 英語で書く小論文の構成と手順
- 小論文の英語でやってはいけない減点例
小論文の英語の書き方は、日本語に英語を交える場合と英語そのもので書く場合で使うルールが変わるため、まず自分の状況を見分けたうえで対応するマス目ルールや構成を選びます。
この記事を読めば、感覚に頼らず根拠を持って書けるようになり、減点を避けて合格点に近づけます。具体的なマス目の使い方から減点例まで順番に確認していきましょう。
小論文で英語を書くときの基本ルール
小論文で英語を書くときは、原稿用紙のマス目を使うルールと、縦書きか横書きかで変わる作法を最初に押さえておくことが大切です。ここでは英語が必要になる場面を整理したうえで、縦書きと横書きそれぞれの書き方と注意点を順番に解説します。
小論文に英語が必要になる場面
小論文で英語を書く場面は限られており、まずは「日本語の文章の中で英語表記が必要なとき」と「英語そのもので書く小論文のとき」を区別することが重要です。前者は固有名詞や略語、専門用語などをアルファベットで示す必要があるケースを指します。
日本語の小論文の作成にあたって、事前に文献検索などで見つけた情報を整理する際、カタカナで書ける外来語は原則カタカナで表記します。アルファベットを使うのは、次のような限られた場面です。
- 国名や機関名などの固有名詞(USA、UNESCOなど)
- カタカナにすると意味が伝わりにくい略語(GDP、SNSなど)
- Google Scholarなどの論文検索サービスで見かける、日本語訳が定着していない専門用語や商品名
略語をそのまま書くと採点者に伝わりにくいため、初出では正式名称を示してから略語を添える形が安全です。たとえば「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下SNS)」のように書けば、減点を避けつつ読みやすくできます。
英語そのもので書く小論文は、設問や課題文が英語で出される大学入試で課されるタイプです。日本語小論文のマス目ルールとは別物として考えます。
縦書きの原稿用紙での英語の書き方
縦書きの原稿用紙で英語を書くときは、文字を横に寝かせて書くのが基本です。原稿用紙を時計回りに90度回し、その向きで横書きする要領をイメージすると分かりやすくなります。
縦書きでアルファベットを書くときの基本ルールは次のとおりです。
- 単語は横に寝かせ、用紙を90度回した状態で横書きする
- 横に寝かせた状態で、大文字は1マスに1文字、小文字は1マスに2文字
- 長い単語や複数の単語が続く部分は、その範囲だけまとめて横書きにする
例外として、UNESCOやGDP、SNSのように固有名詞化した頭文字語は、文字を寝かせずに縦のまま1マスに大文字1文字ずつ書く方法もあります。短い略語であれば縦に並べたほうが読みやすく、長い綴りであれば横に寝かせるという使い分けが目安です。
どちらの書き方を選ぶ場合でも、採点者が迷わず読めることを最優先に判断します。
横書きの原稿用紙での英語の書き方
横書きの原稿用紙は、英語を書く向きがそのまま左から右なので、縦書きより扱いやすいのが特徴です。文字を寝かせる必要がなく、通常のアルファベットの向きでマス目に収めていきます。
横書きでアルファベットを書くときの基本ルールをまとめます。
- 大文字は1マスに1文字で書く
- 小文字は1マスに2文字ずつ書く
- 単語と単語の間は2分の1マス空ける
- コンマやピリオドは1マスまたは2分の1マスで処理する
たとえば「Technology」は、先頭の大文字「T」を1マスに入れ、続く小文字を「ec」「hn」「ol」「og」「y」と2文字ずつ収めていきます。この数え方を知っておくと、字数制限のある小論文でマス計算がぶれません。
マス目の使い方を統一しておけば、見た目が整い、形式面での評価も安定します。
縦書きと横書きで変わる注意点
縦書きと横書きでは、英語を書く向きやマス目の数え方が変わるため、混同すると減点につながります。下の表で違いを整理しておくと、本番でも迷いません。
| 項目 | 縦書き | 横書き |
|---|---|---|
| 英語の向き | 横に寝かせる(用紙を90度回す) | そのまま左から右 |
| 大文字 | 寝かせて1マス1文字 | 1マス1文字 |
| 小文字 | 寝かせて1マス2文字 | 1マス2文字 |
| 略語の扱い | 縦のまま1マス1文字も可 | 通常の横向きで表記 |
| 単語間 | 横書き範囲内で2分の1マス | 2分の1マス |
縦書きで特に注意したいのは、長い綴りを無理に1文字ずつ縦に並べないことです。読みにくくなるうえ、マス計算もずれてしまうため、その部分だけ横書きにする判断が安全といえます。
横書きで注意したいのは、発表用のプレゼン資料などで英語を書く時のように半角の感覚で詰めすぎないことです。小文字2文字で1マス、単語間は2分の1マスという原則を守れば、字数オーバーや見た目の乱れを防げます。
どちらの形式でも、英語表記そのものを減らし、カタカナや日本語に置き換えられる言葉は置き換えるという姿勢が、最も確実に減点を避ける近道といえます。
原稿用紙での英単語とアルファベットの書き方
小論文で英単語やアルファベットを書くとき、原稿用紙のマス目への入れ方には決まったルールがあります。大文字と小文字でマスの使い方が変わり、縦書きと横書きでも作法が異なるため、文字の種類ごとに整理します。
大文字を書くときのマスの使い方
英語の大文字は、原稿用紙では1マスに1字が基本です。日本語の文字と同じ幅で扱うため、AやBといった大文字を続けるときも、1文字ずつマスを使って書きます。
略語や固有名詞のように大文字が連続する場合も、この原則は変わりません。たとえばGDPと書くなら、G・D・Pでそれぞれ1マスを使い、合計3マスを使います。
横書きと縦書きで、大文字の入れ方は次のように整理できます。
| 書き方 | 大文字の入れ方 |
|---|---|
| 横書き | 1マスに1字で、左から右へ書く |
| 縦書き | UNESCOやSNSなど略語は、文字を縦のまま1マスに1字で書く |
縦書きで単語そのものを書くときは、文字を時計回りに90度寝かせて横向きに書く方法もあります。この場合は、後述する小文字や単語のルールに従って入れていきます。
小文字を書くときのマスの使い方
英語の小文字は、原稿用紙では1マスに2字書くのが基本です。大文字より幅が狭いため、2文字を1マスに収めることでバランスよく見えます。
単語と単語の間は、半マス(2分の1マス)だけ空けます。これにより、どこで単語が区切れているかが採点者に伝わりやすくなります。
小文字のマスの使い方を、具体例とあわせてまとめます。
- englishのような小文字の単語は、en・gl・is・hのように2字ずつマスに入れる
- 文字が奇数で最後の1字が余るときは、その1字だけで1マスを使う
- 単語と単語の間は半マス空け、つなげて書かない
縦書きでアルファベットを使う長い単語が出てきたときは、その部分だけを横書きにして書く方法が推奨されています。マス目を90度回した向きで、小文字は2字ずつ入れていくと読みやすくなります。
略語や単位を書くときの入れ方
略語は、大文字のアルファベットを1マスに1字ずつ入れて書きます。SNSやAIのように頭文字をつなげた語は、固有名詞として扱うため、縦書きでも文字を縦のまま大文字で書く点に注意が必要です。
単位は、記号で書くか言葉で書くかを場面に応じて選びます。パーセントを例にすると、記号と言葉のどちらでも間違いではありません。
| 表記の種類 | 入れ方の例 |
|---|---|
| 略語 | AI、SNS、GDPは大文字1マス1字で入れる |
| 単位の記号 | %は数字と分けて、独立した1マスに入れる |
| 単位の言葉 | パーセント、キロメートルのようにカタカナで書く |
75%のように数字と単位を続けるときは、75で1マス、%で別の1マスを使います。文字数を節約したい場面では記号、文章として読ませたい場面では言葉、という使い分けが目安になります。
英語の記号や数字を書くときのルール
横書きの原稿用紙では、算用数字は2桁以上を1マスに2字入れるのが基本です。1桁の数字は1マスに1字で書き、3桁以上が続くときも2字ずつマスに分けて入れます。
小数を書くときは、小数点も含めて2字で1マスとして数えます。たとえば3.14なら、3.と14のように2字ずつ区切ってマスに入れます。
縦書きの場合は、数字の扱いが横書きと大きく変わります。下の一覧で違いを確認してください。
- 縦書きでは原則として漢数字を使い、八十五人のように書く
- 西暦は漢数字でも位を入れず、二〇二六年のように1字ずつ並べる
- 横書きでは算用数字を使い、2桁以上は1マス2字で入れる
- ピリオドやカンマなどの記号は、学術的な引用書き方で表記する場合も含め、句読点と同じく1マスを使って入れます。
2026年現在も、この数字と記号のマスのルールは入試小論文で広く採用されています。書き方に迷ったら、横書きは算用数字で2字ずつ、縦書きは漢数字、と覚えておくと判断に困りません。
英語で書く小論文の構成と書き方の手順
英語小論文は英作文の感覚で書くと論理が崩れやすく、日本語の一般的な小論文書き方とは異なる決まった型を守ることが高評価への近道です。ここでは英語で書く小論文の構成と、序論本論結論の役割ごとの書き方、書き上げるまでの手順を順番に整理します。
英語小論文の基本となる構成
英語小論文は序論、本論、結論の三部構成が基本です。これは国際的な論文英語の基本構成と同様で、日本語の作文のように起承転結で書くのではなく、最初に主張を示してから根拠を並べる直線的な流れを取ります。
文字数が多い場合は本論を3つの段落に分ける5パラグラフ構成がよく使われます。下の表で各パートの役割と目安を確認してください。
| 構成 | 英語名 | 主な役割 | 分量の目安 |
|---|---|---|---|
| 序論 | Introduction | 話題の提示と主張の宣言 | 全体の約1割 |
| 本論 | Body | 理由と具体例で主張を裏づける | 全体の約8割 |
| 結論 | Conclusion | 主張の再確認と総括 | 全体の約1割 |
本論は1段落につき1つの論点を扱います。複数の理由を示したいときは、段落を分けて並列に書くと読み手が筋を追いやすくなります。
序論で主張を示す書き方
序論では、これから何について論じるかと自分の立場を読み手に伝えます。一般的な話題から入り、徐々に自分の主張へ絞り込む流れが基本です。
序論の中心になるのが主張を一文で示すThesis statement(テーマ文)です。たとえば「Governments should ban single-use plastics to protect marine ecosystems.」のように、賛否が分かれる論点に対して自分の立場をはっきり書きます。
- 読み手の関心を引く導入文(Hook)を最初に置く
- 話題の背景を一般的な視点から短く説明する
- 最後に主張を一文で明確に宣言する
英語小論文では結論を後回しにせず、序論の段階で立場を言い切る点が日本語的な発想との違いです。
本論で理由と具体例を述べる書き方
本論は序論で示した主張を裏づける中心部分です。各段落の冒頭にトピックセンテンスを置き、その段落で何を述べるかを最初に宣言します。
トピックセンテンスのあとに、理由や事実、具体例を示すサポート文(Supporting sentence)を続けます。主張、理由、具体例、再主張の順で組み立てるPREP法を意識すると、論理の流れが安定します。
- その段落の論点をトピックセンテンスで示す
- なぜそう言えるのかを理由で説明する
- 統計や経験などの具体例で理由を補強する
- 段落の主張を短くまとめて次へつなぐ
具体例は抽象的な説明よりも説得力を高めます。一つの段落に複数の論点を詰め込まず、論点ごとに段落を分けることが読みやすさにつながります。
結論で主張をまとめる書き方
結論は本論までの議論を踏まえ、自分の主張をもう一度確認する場所です。序論とは逆に、具体的な内容から全体を見渡す視点へ広げていきます。
ここで気をつけたいのは、新しい情報や新しい論点を加えないことです。結論はあくまで総括であり、本論で扱っていない話題を持ち込むと議論の一貫性が崩れます。
- 序論で述べた主張を別の言葉で言い直す
- 本論で示した理由の要点を簡潔に振り返る
- 論点が持つ意義に触れて文章を締める
主張を言い換えながら繰り返すことで、読み手に自分の立場を印象づけられます。
英語小論文を書き上げる手順
英語小論文は、一般的な論文書き方と同じく、書き始める前の準備で出来が大きく変わります。いきなり本文から書くのではなく、構成を決めてから書き進める流れがおすすめです。
下の手順に沿って進めると、論理の通った文章を効率よく仕上げられます。
- 課題文や設問を読み、自分の立場(主張)を決める
- 序論本論結論に分けたアウトライン(構成メモ)を作る
- 各本論段落のトピックセンテンスと具体例を書き出す
- アウトラインに沿って序論、本論、結論の順に本文を書く
- 主張の一貫性と文法、語数を見直して仕上げる
アウトライン作りに時間をかけると、将来的に学会発表用の論文などを書く際にも、途中で論点がぶれにくくなります。書き終えたら必ず読み返し、主張と根拠がつながっているかを確認してください。
小論文の英語でやってはいけない減点例
小論文の英語で減点される原因は、内容ではなく形式のミスに集中します。マス目の使い方、略語や記号の扱い、論理構成の崩れという3つが代表的な落とし穴です。
どれほど主張が優れていても、ここでつまずくと基本ができていない印象を与えます。書き方を正しく押さえれば、防げる失点ばかりです。
マス目の使い方による減点
原稿用紙のマス目は、アルファベットの大きさで使い方が変わります。ここを感覚で書くと、採点者に雑な印象を与えて減点につながります。
横書きの原稿用紙では、次のルールが基本です。
- 大文字は1マスに1文字で書く
- 小文字は1マスに2文字で書く
- 単語と単語の間は半マス空ける
縦書きの場合は扱いが異なります。UNESCOやGDPのような略語は、アルファベットを縦のまま大文字で1マスに1文字書きます。
長い綴りの単語は、その部分だけ用紙を横に倒して横書きにします。
| NG例 | 改善 |
|---|---|
| 横書きで小文字を1マス1字ずつ間延びさせる | 小文字は1マスに2文字でつめて書く |
| 縦書きで単語を1文字ずつ縦に積み上げる | 略語は大文字で縦に、長い単語は横倒しにする |
| 単語間を1マスまるごと空ける | 単語間は半マスだけ空ける |
迷ったときは、横書き用紙を選ぶと英語表記のミスを減らせます。縦書きと横書きで違いがあるため、まず用紙の向きを確認してから書き始めると安心です。
略語や記号の誤った使い方
小論文では、話し言葉の略語や強調記号を使うと減点されます。書き言葉として整っていないと判断されるためです。
略語やカタカナ語は正式名称に直します。具体例は次のとおりです。
- スマホは「スマートフォン」と書く
- メアドは「メールアドレス」と書く
- SNSのように固有名詞化した頭文字語は、そのまま英字で使ってよい
記号の使い方にも注意が必要です。感嘆符や疑問符は、小論文では原則として使いません。
| NG例 | 改善 |
|---|---|
| 「すごい技術だ!」と感嘆符で強調する | 記号に頼らず文章で説得力を持たせる |
| 「本当に必要だろうか?」と疑問符で問う | 疑問の内容を平叙文で言い切る |
| 「環境問題…」と三点リーダーで余韻を残す | 言いたいことを最後まで文で書ききる |
繰り返し符号の「々」を行頭に置くのも避けます。記号は文章の力で代用するという意識が、評価を安定させます。
英語小論文の論理構成の崩れ
英語小論文で最も多い失点が、日本語の発想のまま書いて論理構成が崩れることです。原因は、現代文で習った起承転結をそのまま持ち込んでしまう点にあります。
英語のパラグラフライティングは、結論を先に置く構成が原則です。意見の提示、それを支える理由や具体例、そして全体を踏まえた結論という流れで組み立てます。
起承転結との違いを整理すると、次のようになります。
| 日本語的な発想(NG) | 英語小論文の原則 |
|---|---|
| 結論を最後までとっておく | 結論を最初に示す |
| 「転」で反対意見や脱線を入れる | 主張に沿った理由だけを並べる |
| 余韻や情緒で締めくくる | 言いたいことを論理で言い切る |
特に「転」にあたる部分で反対意見や関係の薄い話題を入れると、論点がぶれて評価を落とします。各段落は1つの主張に絞り、その理由を続けて書くと論理が通ります。
日本語と英語では論理展開の順番そのものが違うと理解しておくと、構成の崩れを防げます。
まとめ:小論文の英語の書き方は状況に合わせたルールで決まる
ここまで、原稿用紙での英単語やアルファベットの入れ方、縦書きと横書きの違い、英語そのもので書く小論文の構成と手順、そしてやってはいけない減点例を解説してきました。小論文の英語の書き方は、日本語に英語を交えるのか英語だけで書くのかという状況に応じて選ぶルールが変わります。
本記事のポイントをおさらいします。
本記事のポイント
- 大文字小文字や略語ごとに変わるマス目の使い方
- 序論本論結論で組み立てる英語小論文の構成
- マス目や論理構成で起こる減点の回避策
これらを押さえれば、感覚に頼っていたマス目の判断に自信を持てるようになり、論理構成の崩れも防げます。入試や授業の小論文で、減点を避けながら合格点をねらえる状態に近づけるはずです。
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小論文 英語 書き方に関するよくある質問
参考文献
執筆者
編集部
大学院生のための総合情報メディア「Daigakukan Renkei」編集部。元大学院生の運営者を中心に、自身のリアルな経験と最新のデータに基づき、研究、キャリア、生活、メンタルヘルスに役立つ情報をわかりやすくお届けします。
監修者
リサーチチーム
「Daigakukan Renkei」に掲載される記事の事実確認とデータ収集を担う専門チームです。各種官公庁の統計、学術動向、奨学金や就職市場の最新データを日々調査・分析しています。客観的かつ信頼性の高い一次情報に基づいたコンテンツ監修を行っています。
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