まちなかESDセンターを核とした実践的人材育成

「地域再生の核となる大学づくり」を推進するため、北九州環境未来都市の地域(社会・産業・行政)と大学が連携し、「環境の取組みを理解し、持続可能な発展を拡げる事のできる人材」、「課題に対する実践力を持つ人材」、「コミュニケーション力を持ち、人と協働できる人材」の育成に取組む。具体的には、既存の座学を中心とした教育プログラムに加え、国連において推進されているESDを中心とした実践的教育に取組むことで、上記能力を培う。その為、市の中心市街地に参加8大学共同の地域活動拠点となる『まちなかESDセンター(愛称:北九州まなびとESDステーション)』を設置し、専属の特任教員や事務員を配置し、専門分野を異にする教員が得意分野を持ち寄る事による効果的な教育や、大学間の垣根を越えた実践的教育を統合的かつ効率的に実施する。なお、本事業への「協力校」として、さらに市内の2大学が加わったことで、本事業のさらなる充実が図られている。また、学生のみならず一般市民や小中高生に対しても学習や活動の機会を提供する事で、生涯学習等も含めた地域再生の拠点を目指す。

連携校
連携機関
北九州市立大学 九州歯科大学 九州共立大学 九州女子大学 九州国際大学 産業医科大学 西南女学院大学 西日本工業大学 北九州市建築都市局 北九州市環境局 北九州市教育委員会 北九州活性化協議会 アジア低炭素化センター 北九州商工会議所 北九州まちづくり応援団(株) 北九州ESD協議会
説明資料

―連携取組で育てたい人材像とは。

 この取組で目指すのは、「環境の取組を理解し、持続可能な発展を拡げることのできる人材」、「課題に対する実践力を持つ人材」等の育成です。

―そのような人材を必要とする背景には、どのような課題があるのでしょうか。

 北九州地域は、世界に誇る環境技術を有しているにもかかわらず、それを国内外へPRする広報戦略や技術継承のための人材育成戦略等、ESDの素養を有した人材が不足しています。そのため、北九州市や地元の産業界から、地域再生を図るため、このような人材育成を強く要請されています。

―なぜこの8大学で連携することになったのですか。

 この取組は、北九州地域におけるESDの素養を有した人材育成が目的であり、そのためには環境をはじめ、医療、福祉、多文化共生等の幅広い分野の知識や実践的活動が必要です。そこで、医学・歯学・工学・文系の分野を超えた市内の8大学が連携することで、各大学の強みを結集した取組を行います。

―取組は5年間実施します。どのような計画を立てていますか。

 平成24年度は、中心市街地に「まちなかESDセンター」を設置し、ESDの素養を有した人材育成のために必要な講座や実践活動等のメニューを整備します。さらに、平成25年度からは、同センターを拠点に連携大学の学生が地域実践活動に本格的に取り組み、平成26年度には海外でも実践活動に取り組みます。そして、平成28年度には、この取組に賛同を得た地元企業等からの寄付金を基に「地域ESD推進基金」を設立し、取組期間終了後の自律的な運営を行う仕組みを構築します。

―この事業に採択されたことで、新たにどのようなことができるようになりますか。

 この取組は、北九州地域におけるESDの素養を有した人材育成が目的であり、対象は1万6千人を越える、連携校全ての学生です。
「まちなかESDセンター」を設置することで、そこを拠点に、大学の垣根を越えて、ESDの理念を吸収し、そして発信できるような人材を輩出します。

―取組の中には、各大学等でこれまで行っていた活動のレベルアップを図るものもあると思いますが、それはどのようなものですか。

 この取組では、地域課題を解決するために、各大学が独自に取り組んでいた実践プログラムについて、新たに大学横断的なチームを編成することで、専門性の深さと多角的なアプローチの両立を図ります。これにより、複雑多岐にわたる地域課題を効果的・効率的に解決することができるようになります。この実践プログラムは年間15プログラム以上実施し、ESD関連講座と合わせて年間8百人程度の学生の参加を見込んでいます。

―連携の成果はどのような形で社会に示すことができるのでしょうか。具体的な成果指標のイメージはありますか。

 学生はプログラムを受講すると、課題解決力、コミュニケーション力などが身につきます。その能力の向上は、新たに構築する能力評価制度をもって確認し、自治体、NPO等のほか、コミュニティビジネス等の新たな成長分野となりうるフィールドにも学生を送り出します。

ステークホルダーからのメッセージ

         北九州市長            北 橋 健 治
 世界の環境首都を目指している北九州市では、市民や企業、大学も参加する「北九州ESD協議会」が設立され、「持続可能な社会」の構築に向け、ESD活動を推進しているところです。今回の「まちなかESDセンターを核とした実践的人材育成」の取組みは、協議会との連携により、さらに効果的なものになると考えています。
「まちなかESDセンター」は、高等教育におけるESD普及をはじめ、市民全体に意識を根付かせ、地域課題解決に向けた大きな役割を果たすこととなるでしょう。ESD活動が市民全体に「つながり」、「ひろがる」ことを期待しています。

関連タグ 福岡県 人材育成 地域再生 実践的教育 効果的な教育
事業URL https://manabito.kitakyu-u.ac.jp/(外部サイト)
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