京都三大学教養教育研究・推進機構(教育IRセンター主催)「自然科学系科目担当者会議」を開催しました

【日時】2013年11月26日(火)15:00~17:30

【場所】京都工芸繊維大学 60周年記念館 小セミナー室

【講師】大倉弘之教授

(京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科基盤科学系数理・自然部門)

(京都三大学教養教育研究・推進機構教育IRセンター)

【演題】「数学の教養教育科目について」

【講演概要】

1.はじめに

2.教養教育の過去・現在

・大綱化前後

・法人化後・改組後

・専門基礎科目

3.教養教育と質保証

・質保証について

・大学教育の分野別質保証の在り方について

4.教養教育としての数学科目

・考え方

・「人と自然と数学α」シラバス案

・参照用資料

 

【講師コメント】

まず、工繊大のこれまでの数学教育の実情を背景として示した。数学教育は以前は一般教育と工科系大学で一般的であった共通専門教育の中で行われ、数学教育そのものが教養教育の側面を有していると考えられてきた。現在も専門基礎科目としてほぼ同様の考え方で行われている。しかし、最近は学生の多様化により共通教育としての質の維持に問題が出て来て、改めて専門基礎教育と教養教育それぞれのあり方を考え直す必要を感じていた。学術会議の分野別質保証や教養教育に関する文書は大いに参考になる内容を有していて、その中からも数学を含む数理科学固有の特徴や教養教育あるいは大学そのもののあり方全体を見直すための視点を多く引き出すことが出来る。そういったものを参照しながら、同時に「数学教育法」の授業で取り上げた数学史の題材などを基礎にして、三大学共同実施に際して立ち上げることとなった新たな数学の教養科目の構想を行ってきた。

その概要について、学習目標、シラバスの項目案等も含めて紹介した。全体に渉って質疑応答が活発に行われ、数学教育の特徴や専門基礎教育とは明確に区別した新たな教養教育としての考え方について理解が深まったと思う。数学以外の理系科目についての議論には期待していた程繋がらなかったように感じる。これは参加者の顔ぶれにもよると思われ、今後ともこういった形で科目の在り方についての議論を行うことは、質保証そのものの取組みとして重要であると改めて感じた。

 

【参加者】23名

・京都工芸繊維大学 8名

・京都府立医科大学 4名

・京都府立大学 11名

 

自然科学系科目担当者会議の様子