教員養成高度化システムモデルの構築・発信

教員養成機能の高度化を推進するとともに、地域の教育の質の向上を図るため、大学院に教職課程を持つ兵庫県内の国公私立大学と教育委員会が、それぞれの実績、特色・資源と開放制による教員養成の利点を生かした相互補完の連携・協働により、現代の教員に求められる高度な実践的指導力を養成するシステムの兵庫モデルを構築し、日本教職大学院協会を通じて全国に発信するとともに、学士課程と大学院の6年間を見通した教職課程のカリキュラムや初任者研修等の内容を踏まえた授業科目の共同開発、初任者研修等の研修内容の改善・充実に取り組む。システム構築後は、近隣府県に拡充、支援を検討する。

連携校
連携機関
兵庫教育大学 兵庫県立大学 神戸学院大学 神戸女子大学 神戸親和女子大学 武庫川女子大学 兵庫県教育委員会 神戸市教育委員会
説明資料

―連携取組で育てたい人材像とは。

 この取組で目指すのは、学校現場の即戦力となる修士レベルの高度な専門性と実践的指導力を身につけた教員となる人材の育成です。

―そのような人材を必要とする背景には、どのような課題があるのでしょうか。

 今日、学校現場では、いじめや不登校、発達障害など、高度な専門的知識と実践的指導力を必要とする課題が急増しています。そうした課題に対応できる修士レベルの能力を持った教員の養成は急務であり、教職課程を有する大学院で取り組むべき重要なテーマです。

―なぜこの6大学・2教育委員会で連携することになったのですか。

 兵庫県内の教員養成を行う大学と兵庫県教委・神戸市教委で行っていた意見交換会の活動が基礎となっています。この会のメンバーのうち、学内の了解を得られた6大学と2教育委員会で取り組むことにしました。具体的には、教育実践力を身につけた教員の養成に強みを持つ大学、幼稚園・小学校教員の養成に強みを持つ大学等や、採用後の研修を行う教育委員会の力を結集します。

―取組は5年間実施します。どのような計画を立てていますか。

 平成24年度は連携のための設備や運営組織の整備に努めます。平成25・26年度は、カリキュラム内容を検討し、大学院で「教育実習」を実施するための準備を進めます。また、教育委員会との協働により、教員研修や大学院の授業科目の内容改善にも取り組みます。平成27・28年度は構築したカリキュラムで授業を実施・検証・改善し、本取組を教員養成高度化モデルとして全国に発信する予定です。なお、期間終了後も連携を継続していきたいと考えています。

―この事業に採択されたことで、新たにどのようなことができるようになりますか。

 大学院でも教育実習を行い、特色ある教職科目を相互に受講することにより、質の高い教員を養成できます。また、教育内容は、連携機関である教育委員会からの助言を得て、教育実践に重点を置いたものとします。毎年百人程度の大学院学生が受講します。

―取組の中には、各大学等でこれまで行っていた活動のレベルアップを図るものもあると思いますが、それはどのようなものですか。

 各大学の特色を生かした授業科目を相互に受講できるようになり、カリキュラムの高度化と充実を図ることができます。毎年百人程度の連携校の学生が指導を受けることができます。本取組のために遠隔講義システムやeポートフォリオシステムの整備、連携大学の教育実習を統括する「教育実習総合センター」の設置等を行います。

―連携の成果はどのような形で社会に示すことができるのでしょうか。具体的な成果指標のイメージはありますか。

 学生は本取組により、修士レベルの高度な専門性と実践的指導力を身につけた教員になることができます。能力の向上は、学校現場や校長経験者からの意見等により確認します。そのような学生を平成28年度までに百人を目標に社会に送り出します。学校現場で広く活躍する人材を育成できるよう全力で取組を進めてまいります。

ステークホルダーからのメッセージ

         兵庫県教育長            大 西   孝
 現在、学校現場では、児童生徒の学力向上をはじめ、いじめや不登校への対応、特別支援教育の充実など様々な問題に対処できる教員が求められています。また、団塊の世代の大量退職に伴い、即戦力となる新人教員が強く求められています。
 これらの課題を解決するため実施される本取組において、初任者研修の内容を含んだ授業科目の研究開発や初任者研修の研修内容の検証及び高度化の検討などの場面で大学等と連携・協働して参ります。本取組を通じて、高度な実践的指導力を身につけた新人教員の養成が一層促進されることを期待しています。

関連タグ 兵庫県 教育 教員教育 FD・SD 人材育成 実践型 情報発信 開放制 連携・協働 実践的指導力 教員養成高度化 システムモデル
事業URL http://www.hyogo-u.ac.jp/attsm/(外部サイト)
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