愛知県内教員養成高度化支援システムの構築

大学間連携共同教育事業の主目的を、愛知県内教員養成高度化支援システムの構築―教員養成の修士レベル化に向けた共同教育―とし、愛知県内の国公私立大学における教員養成の高度化を既存の大学院修士課程との連携を図りながら、学士課程および修士課程における教員養成プログラムを構想する。このプログラムでは、各大学の特徴を活かし各大学の独自性を保ちながら、一部を共同授業として展開し、教員養成としての質の保証を目指す。この中で愛知県総合教育センターや名古屋市教育センターと連携し、現職教員の再教育プログラム(修士レベル)の確立を通して、愛知県内の小、中、高等学校教員の資質能力の向上改善を目指す。また、教員としての諸資格(社会教育主事、学校図書館司書教諭、学芸員等)の取得を図り、多様で個性的な教員の養成を目指す。

連携校
連携機関
愛知教育大学 愛知県立大学 桜花学園大学 名古屋学芸大学 名城大学 愛知県 名古屋市教育委員会
説明資料

―連携取組で育てたい人材像とは。

 この取組で目指すのは、教員の修士レベル化に対応して、実践的指導力を備えた教員の育成です。

―そのような人材を必要とする背景には、どのような課題があるのでしょうか。

 愛知県や名古屋市では今後しばらくは教員の大量採用に伴う受験倍率との関係で受験者・採用者の質の低下が懸念されるため、県内の教員養成を行っている大学間で共同することにより受験者全般の質の確保をめざす必要があります。

―なぜこの5大学で連携することになったのですか。

 本連携校である5大学は、教員養成に当たって養成規模、養成する教員の種類などそれぞれを特徴を有しているため、相互に補完協力関係を作ることができます。また各大学が持っている特色ある授業を共同開講することで効果的で魅力ある教員養成プログラムを構築することが期待されます。

―取組は5年間実施します。どのような計画を立てていますか。

 当初2年間をかけて共同授業システムのハード面での整備、学士課程及び修士課程の共同授業の試行実施を図り、3年目は学部直進者に対し修士レベル化に対応する授業科目を構想・具体化、4年目には教員の修士レベル化の制度設計を見ながら現職教員向けの修士レベル化に対応する授業科目の構築、5年目に現職教員を主として対象とする大学間の共同教育体制による大学院を立ち上げる予定です。補助事業終了後は教員養成の法整備や教員需要の動向を判断した上で事業の継続を予定しています。

―この事業に採択されたことで、新たにどのようなことができるようになりますか。

 連携大学間における共同開講授業の同時配信やeラーニングの活用などにより、受講者は時間的・場所的制約の軽減や効率的な単位互換可能となります。学部直進者向け受講者は毎年延べ300名程度、修士レベル化に対応する現職教員向けには500名以上の対象者が想定されます。これらの授業開講の基本形態はテレビ講義方式やデジタルコンテンツを活用した遠隔地間講義方式をとり、経費はこれらのシステムの整備・運用に使います。

―取組の中には、各大学等でこれまで行っていた活動のレベルアップを図るものもあると思いますが、それはどのようなものですか。

 教員免許状更新講習で行っているeラーニングによる授業方式のレベルアップや大学間での単位互換実績の拡充及び地元教育委員会や現職教員の研修を実施している教育センターと大学間の連携の強化を図ることができます。

―連携の成果はどのような形で社会に示すことができるのでしょうか。具体的な成果指標のイメージを教えてください。

 大学間での共同教育教員養成プログラムを受講することにより、教員としての質の向上とともに1大学のみで獲得が難しい学びを経験することができます。その成長度は本プログラムを受けた者が、修士レベル化で培った理論と実践経験をいかに教育現場において発揮できるかによって測ることとなります。

ステークホルダーからのメッセージ

         愛知県教育委員会教育長            野 村 道 朗
 愛知県においては、今後も当面の間多くの教員需要が予想されるため、質の高い教員をいかに確保するか、さらに、今後の教員の修士レベル化に対応して現職教員の研修をどのように行うかも課題となっております。本事業において、教員の質的向上をめざして国公私立の複数の大学間で教員養成教育の共同実施を進めていただけることは、採用側にとっても意義深いものがあると判断しております。本教育委員会としても教育現場のニーズを伝え、養成機関である大学と意見交換を通じて、質の高い教員の養成及び現職教員のレベルアップに寄与していただけるものと期待しております。

関連タグ 愛知県 教員養成 高度化 修士レベル化 質の保証 再教育
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