ふくしまの未来を拓く「強い人材」づくり共同教育プログラム

我が国を取り巻く社会・経済環境は極めて流動的・不安定で、特に若い年齢層は過酷な環境に置かれている。福島県では、少子化・人材流出等による県全体の競争力の低下が深刻である。県内の高等教育機関が単独の力だけでは切り抜けることができない課題に対して大学間の連携により取り組む。具体的には、産官民学連携による地域社会の知的資源を積極的に活用したモデル的教育プログラムの開発、地域産業・地方自治体における復興再生プロセスへの参画による課題探求・解決能力の育成、高大連携の場で学生の能力を高める仕組み作り、グローバル化教育推進プログラム、人材育成を担う「教職協働」の高度化による教育の質保証である。逆境を乗り越え専門職業人として長く活躍できる「強い人材(課題探求・解決力を持ち、情報発信力が高く、つなぎ・導くことのできる人材)」を育成し、地域にある高等教育機関としての役割を果たす。

連携校
連携機関
福島大学 会津大学 福島県立医科大学 いわき明星大学 奥羽大学 郡山女子大学 東日本国際大学 福島学院大学 日本大学 放送大学 会津大学短期大学部 いわき短期大学 郡山女子大学短期大学部 桜の聖母短期大学 福島学院大学短期大学部 福島工業高等専門学校 福島県立テクノアカデミー郡山 福島県立テクノアカデミー会津 福島県立テクノアカデミー浜 福島県 福島県市長会 福島県町村会 福島県商工会議所連合会 福島県商工会連合会 福島県中小企業団体中央会 福島県農業協同組合中央会
説明資料

―連携取組で育てたい人材像とは。

 この取組で目指すのは、逆境を乗り越え専門職業人として長く活躍できる、課題探究・解決力や情報発信力などの能力を有した「強い人材」の育成をすることです。

―そのような人材を必要とする背景には、どのような課題があるのでしょうか。

 福島県は、少子化・人材流出等による県全体の競争力の低下が深刻です。こうした状況への対策は、震災・原発事故からの復興に必要な課題であり、県内で「強い人材」を育むことは急務です。

―なぜこの16大学・短大・高専で連携することになったのですか。

 福島県内では約1万9千人の大学生が学んでいます。しかしいわゆる総合大学がありません。一つの大学が単独では解決できない課題を連携して取り組むための組織として、アカデミア・コンソーシアムふくしま(以下、ACF)が機能してきました。今の状況において、復興を目指して学生が挑みたい課題に対応することは、この大学コンソーシアムの枠組みを活用し、大学等間の連携がなければ実現しえないものと考えています。

―取組は5年間実施します。どのような計画を立てていますか。

 平成24年度には、事業に関与する教職員はもちろん、学生主体の事業についても円滑に推進できるよう、またステークホルダーと協働し事業に取り組めるよう、組織づくりを急ぎます。平成25年度以降は本格的に「強い人材」の育成に取り組みます。平成28年度までに実施した事業の成果を有効に活かし、各大学等の教育の質的向上を図り、本事業終了後の平成29年度以降はACFが主体となった更なる発展を目指します。

―この事業に採択されたことで、新たにどのようなことができるようになりますか。

 大学教育の質を保証するモデルを開発するべく、教職協働の高度化を図り、これを本取組の根幹に位置付けました。また、すべてのプロジェクトで地域との意見交換の機会を設けます。これらを通し、地域に求められる専門職業人を年間6百人超を育成する好循環が円滑に機能するようにします。

―取組の中には、各大学等でこれまで行っていた活動のレベルアップを図るものもあると思いますが、それはどのようなものですか。

 たとえば、これまでも学生と接する機会の多い教員や職員の資質を向上する事業はありました。しかし、教職員が共に取り組む事業は珍しいものでした。このように既存の枠を取り払って、教職融合の仕組みを作り上げていきます。これにより、約1万9千人の大学生の資質を向上する事業が実現します。

―連携の成果はどのような形で社会に示すことができるのでしょうか。具体的な成果指標のイメージを教えてください。

 このプロジェクトは学生たちが社会参画をしながら学ぶことを基本としています。学生たちの活動は地域の人々によりリアルタイムで評価されていきます。実際にプログラムを受講した学生の成長を継続的に見守り、調査して、地域における彼らの活躍を広く社会に公表しながら、「強い人材」を育成していきます。

ステークホルダーからのメッセージ

         福島県知事             佐 藤 雄 平
 東北地方南部に位置し、関東圏に近接する福島県は、若者たちが県外に流出し、地域を支える人材が不足する課題があり、東日本大震災により、その課題がさらに深刻になっています。そこで、県内の行政、産業等諸機関の力となる若者を、県内の大学等で育成することが望まれています。そのため、福島県や各経済団体などと県内の大学で構成されたアカデミア・コンソーシアムふくしまの各機関全体が協働し、どのような局面でも活躍できる強い人材を育む教育モデルを構築します。この事業によって、これからの福島県の復興と未来を支える多くの若者が育まれることを期待します。

関連タグ 福島県 経済 教育 教員教育 専門教育 初年次教育 FD・SD 人材育成 実践型 参加型 大学外連携 情報発信 地域再生 復興 災害対策 国際化 強い人材 教育の質保証 産官民学連携 高大連携 復興再生
事業URL http://acfukushima.net/u-renkei/(外部サイト)
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